理学療法士は、作業療法士や言語聴覚士と共に、医療や介護のフィールドで重要な役割を果たす専門職です。国家資格を必要とするこの職業では、資格を保持している人材を狙い撃ちする形での採用が求められるでしょう。
本記事では、理学療法士を雇用したい医療機関や企業の方々へ向けて、理学療法士の採用に適した4つの方法とそれぞれの方法に最適なサービスをご紹介します。この情報を活用し、あなたの組織に最適な理学療法士を見つける一助となれば幸いです。
目次
- 理学療法士の採用状況と4つの採用方法それとそれぞれのメリット
理学療法士の求人倍率について
理学療法士の採用方法4つとそのメリット - 《採用方法1》理学療法士の採用に役立つ求人サイト
PTOT転職ナビ
レバウェルリハビリ
ジョブメドレー - 《採用方法2》理学療法士採用のためのおすすめ人材紹介サービス
マイナビコメディカル
PT/OT人材バンク
PTOTST ワーカー - 《採用手法3》理学療法士採用に最適な求人検索エンジン
Indeed(インディード)
求人ボックス
Careerjet(キャリアジェット) - 《採用方法4》自社採用サイトからの求人採用
自社採用サイトとは何か?
自社採用サイトを作るメリットと主な制作方法 - 自社に合う理学療法士の採用方法の選び方の3つのポイント
かかる費用や使える人材リソースで選ぶ
採用までの時間で選ぶ
経験者・未経験者で選ぶ - まとめ
理学療法士の採用状況と4つの採用方法それとそれぞれのメリット
採用活動を始める前に理学療法士の採用状況と、理学療法士の採用において知っていると役立つ主な4つの採用方法それぞれのメリットを説明します。
理学療法士の求人倍率について
厚生労働省が発表する『職業別一般職業紹介状況[実数]((常用)含むパート))』によれば、2023年7月のデータを見ると、医学技術者の中に含まれる理学療法士の有効求人倍率は3.14倍となっています。
これを見ても明らかなように、理学療法士という職種は高い需要があると言えます。なぜなら、同じ時期の全体の有効求人倍率が1.15倍しかないことを考えると、理学療法士の求人倍率は相対的に非常に高いからです。つまり、理学療法士は2023年現在、求められる職種として位置づけられていると言えるでしょう。
理学療法士の採用方法4つとそのメリット
【方法1】専門の求人サイトを活用する
求人サイトというのは、企業が人材を募るために、自社の求人情報を公開し、求職者が情報を探すための特化したWebサイトのことです。理学療法士を専門に採用するために特化した求人サイトも存在しており、これを利用することは非常に効果的です。
求人サイトを使うことの利点として、自社の採用情報がより多くの求職者に伝わるという点が挙げられます。
【方法2】人材紹介サービスを活用する
人材紹介サービスとは、企業と求職者のニーズを両立させ、それぞれにとって最適なパートナーを紹介するサービスのことを指します。
このサービスを利用すれば、採用における課題に対するアドバイスが得られたり、スケジュールの調整や求職者とのコミュニケーションを代行してもらえるなど、採用活動の負担を軽減することができます。
【方法3】求人検索エンジンを活用する
求人検索エンジンとは、求人サイトや企業が運営する採用サイトなど、求人情報に特化した検索エンジンのことです。
無料で求人情報を掲載できるサービスも存在しており、これにより採用活動を低コストで始めることが可能になります。
【方法4】自社のホームページや採用サイトを活用する
自社の企業ホームページや採用専用サイトを通じて求職者を募る方法も効果的です。
求人サイトへの掲載に比べてコストを抑えることが可能であり、さらに「求人情報の内容を自由に変更できる」「求職者との対話を自社のタイミングで管理できる」といったメリットもあります。
《採用方法1》理学療法士の採用に役立つ求人サイト
ここからは理学療法士の求人を多く取り扱っているサイトと、各サイトの特徴を解説します。
PTOT転職ナビ
PTOT転職ナビは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県といった一都三県の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を対象にした求人サイトです。その特徴は、非公開でありながら良好な条件を提供している求人が豊富に揃っている点です。
このサイトは、自身のキャリアを一層向上させたいと願う人々から幅広く支持を受けています。その結果、新たな挑戦を望み、仕事の範囲を広げたいと考えている求職者が多数登録しています。そのため、一都三県で活躍する意欲的な作業療法士を採用したい事業者にとって、PTOT転職ナビは非常に有用なツールとして推奨されています。https://ptotst-tensyoku.com/
レバウェルリハビリ
「レバウェルリハビリ」は、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーション専門の職業に特化した求人ウェブサイトです。ここでは、その職種に特化した求人情報が豊富に掲載されており、求職者にとっては非常に有用な情報源となります。
このサイトの特長は、ただ求人情報を提供するだけでなく、職場の人間関係や施設の状況など、求職者にとって重要な情報もしっかりと伝えてくれる点です。そのため、あなたが働く場所の環境や雰囲気を知りたいと思っているなら、ここはまさに求めていた情報源と言えるでしょう。
また、このウェブサイトは、職場の環境や働きやすさをアピールしたい事業者にとっても非常に役立つ場所です。自社の魅力を伝えるためのプラットフォームとして、「レバウェルリハビリ」は一押しのサービスと言えるでしょう。
https://reha-oshigoto.jp/lp/4/
ジョブメドレー
ジョブメドレーは医療や介護分野の専門家によって運営される求人サイトで、大変信頼性が高いと評価されています。2021年7月現在、医療や介護関連の求人を51万件以上掲載し、登録者数は約150万人に達しています。これらの実績から、業界内でトップの地位を確立していることがわかります。
このサイトは、理学療法士の求人を特に強化しており、求職者の条件に一致する理学療法士の求人が出た際に即時に通知を受け取ることができる機能を提供しています。さらに、「スカウトメール」というサービスを通じて、採用者側から積極的に求職者にアピールすることも可能です。このような特長から、理学療法士を効率よく採用したい事業者にとって、ジョブメドレーは非常に有用なプラットフォームと言えるでしょう。
https://job-medley.com/
《採用方法2》理学療法士採用のためのおすすめ人材紹介サービス
ここからは理学療法士の紹介を専門にしている3つの人材紹介サービスと、それぞれの特徴を紹介します。
マイナビコメディカル
マイナビコメディカルとは、マイナビグループが手がける、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に特化した人材紹介サービスのことを指します。一年間で約200万人もの専門職がこのサービスを活用しています。
マイナビコメディカルは、個々の求職者に対する詳細なヒアリングを通じて、その人に最適な職場を見つけ出します。そして、その人と企業との間の面接日程の調整、そして内定後の条件交渉までを、マイナビコメディカルが全て代行します。これにより、理学療法士などの専門職を採用したい企業は、最小限の手間で採用活動を進めることが可能となります。そのため、効率的に優秀な人材を採用したいと考える事業者にとって、マイナビコメディカルは非常に有用なサービスと言えるでしょう。https://co-medical.mynavi.jp/
PT/OT人材バンク
PT/OT人材バンクとは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった専門職への人材紹介を主としたサービスを提供するプラットフォームのことです。
このサービスは、求職者が抱える不安や疑問を解消することを目的とした定着支援サービスを提供しています。このサービスは、採用に関する課題を抱える事業者に対してもサポートを提供し、その結果、転職者が安定して長期的に働き続けられる環境を作り出すことに力を注いでいます。
このような特徴から、長期間にわたって人材不足を解消したいと考えている事業者にとって、PT/OT人材バンクは非常におすすめのサービスといえます。このサービスを利用すれば、専門性の高い人材を確保し、その人材が長期的に働き続けられる環境を整えることが可能となります。
https://www.ptotjinzaibank.com/
PTOTST ワーカー
PTOTSTワーカーとは、医療業界に特化した人材紹介サービスのことを指します。
このサービスは、求職者の方々と事業者の双方に対し、丁寧にヒアリングを行い、それぞれのニーズに適した人材を紹介することで定評があります。その上、業界内で最も多いとされる求人数を誇り、求職者と事業者間のミスマッチを防ぎ、即時に活躍できる人材を確実に見つけ出すことに長けています。
さらに、予期せぬ退職や休職といった緊急の採用ニーズに対しても迅速に対応することが可能です。これにより、時間をかけずに効率的に採用活動を進めたい事業者の方々にとって、PTOTSTワーカーは大変強力なパートナーとなり得るのです。
https://ptotst-worker.com/
《採用手法3》理学療法士採用に最適な求人検索エンジン
ここからは求人検索エンジンを用いた採用について、具体的なサービスとその特徴を説明します。
Indeed(インディード)
Indeedは、日本国内で一ヶ月間において1000万人以上が活用している求人情報サイトで、その知名度は業界内でトップクラスを誇ります。
このウェブサイトの特徴として、求人情報が毎秒10件も追加されるという驚異的な速度で情報が更新されていることが挙げられます。これは他の求人情報サイトと比較しても圧倒的な数であり、常に新鮮な情報を探す求職者にとっては大変有益です。
また、GoogleやYahoo!などの主要な検索エンジンで求人情報を検索した際に、Indeedの情報は上位に表示される傾向にあります。これは、Indeedが持つ強力なSEO(検索エンジン最適化)性能が影響していると考えられます。
Indeedでは、求人情報の掲載が無料で行える他、有料で掲載する選択肢も提供されています。有料掲載はクリック課金制となっており、一定の費用を支払うことで、無料掲載よりも長く、より目立つ位置に自社の求人情報を表示することが可能です。
この有料掲載を活用することで、より多くの応募者を集める助けとなることでしょう。特に、多くの人々に自社の求人情報を知ってもらいたい企業にとっては、この有料掲載を利用することが強くお勧めです。
https://jp.indeed.com/
求人ボックス
求人ボックスは、日本国内の大手ウェブサービス会社であるカカクコムが運営する、求人情報サイトです。その運営元が「食べログ」や「価格.com」といった、一般的な消費者に幅広く利用されているウェブサイトを管理しているということは、その求人サイトもまた、ユーザーの視点を重視した使いやすい設計が施されているということを示しています。事実、その使いやすさと信頼性から、毎月なんと500万人もの利用者が集まっているのです。
求人ボックスでは、無料での掲載と有料での掲載が選べます。有料掲載を選ぶと、クリック課金制度が適用されます。つまり、求職者が自社の求人情報をクリックするたびに料金が発生し、その分、その求人情報はより目立つ場所に表示され、求職者の目に触れやすくなります。これにより、求職者と企業のマッチングをより効率的に進めることができるのです。
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/
Careerjet(キャリアジェット)
Careerjetとは、多様な求職者に対応するために、90カ国以上で展開し、28言語以上に対応している求人検索エンジンのことを指します。これは、国内だけでなく海外の求職者に対しても求人情報を提供することが可能であるという、大きな特徴を持つサービスです。つまり、企業側からすれば、海外の人材を活用したいと考えている場合でも、Careerjetを通じて求人情報を伝えることが可能となります。
加えて、Careerjetの課金システムは有料掲載のみで、その方式はクリック課金制となっています。これは、求人情報を掲載する企業が、その掲載情報がクリックされた際にのみ料金が発生するというシステムです。これにより、企業は必要な時だけ掲載料金を支払うことができるため、コスト効率の観点からも非常に有用なサービスと言えるでしょう。
https://www.careerjet.jp/
《採用方法4》自社採用サイトからの求人採用
ここからは自社採用サイトを用いた採用について、そのメリットや方法を説明します。
自社採用サイトとは何か?
自社採用サイトとは、企業が自身の求人情報を発信し、求職者に対して直接アピールするための専用のウェブサイトを指します。これは、取引先や顧客、株主などの関係者に対して企業の情報を提供するための通常の企業サイト(コーポレートサイト)とは異なるものです。
この自社採用サイトを設けることにより、企業は自身のビジョンや働く環境、福利厚生など、求職者が直接知りたいと思う情報を、具体的かつ効果的に伝えることが可能となります。これは、企業にとっては自社の魅力を最大限に発信し、適切な人材を引き寄せる機会を増やすことができます。一方、求職者にとっては自分が求める情報を詳細に得ることができ、自分に合った企業を選びやすくなるというメリットがあります。したがって、自社採用サイトの存在は、企業と求職者双方にとって非常に有益なものと言えるでしょう。
自社採用サイトを作るメリットと主な制作方法
自社で採用サイトを持つことは、様々な利点を享受することができます。その一つ目は、外部の求人広告サイトに出稿する際に必要な広告費用を節約できることです。これにより、その他の採用に関する費用に充てることが可能となります。
また、自社採用サイトの一つ目のメリットとしては、自社のブランドイメージや職場環境を自由に表現できることが挙げられます。独自のデザインや内容を工夫することで、他社との差別化を図り、自社の魅力を最大限にアピールすることができます。
さらに、情報の更新がスムーズに行えるのも大きなメリットの一つです。求人情報の変更や新たな情報の追加を即座に行い、いつでも最新の情報を求職者に提供することができます。
それでは、どのようにして自社採用サイトを作成すれば良いのでしょうか。その方法は大きく二つあります。一つ目は、プロの制作会社に依頼する方法です。これにより、専門のデザイナーやプログラマーによる高品質なサイト作成が可能となります。もう一つは、採用サイト作成ツールを利用する方法です。便利なテンプレートを用いて、自社で手軽に採用サイトを作成することができます。あなたの会社のニーズに合わせて、最適な方法を選択しましょう。
自社に合う理学療法士の採用方法の選び方の3つのポイント
ここからは、いくつかある採用方法の中から、自社に適した採用方法を選ぶポイントを3つ紹介します。
かかる費用や使える人材リソースで選ぶ
採用コストを節約したいのであれば、無料で求人を掲示できる求人検索エンジンや無料の求人サイト、あるいは自社で管理する自社採用サイトが適していると言えます。
しかし、こうした無料のサービスを利用すると、採用コストは抑えられますが、それと引き換えに求人票の作成から応募者とのコミュニケーション、面接の日程調整、そしてサイトの管理といったタスクを自社で行う必要が出てきます。
一方、有料の求人サイトや人材紹介サービスは、掲示費や成功報酬が発生しますが、その分、サービスによっては求人票の作成や面接の設定を任せられることがあります。また、採用が成功するための有益なアドバイスも提供されることがあります。これにより、業務の負担を軽減することが可能になります。
採用までの時間で選ぶ
もしすぐに人材を確保したいと思っているなら、迅速な人材紹介を行うサービスが最適な解決策となります。
一方で、急がずに広範囲の応募者の中から慎重に採用活動を進めたいと考える事業者には、求人検索エンジンやオンラインの求人情報サイトが有効です。また、時間をかけて自社の要件に最も近い応募者を見つけたいという事業者は、自社採用サイトの利用を検討しましょう。これにより、より精密な採用活動を行うことが可能となります。
経験者・未経験者で選ぶ
人材を採用する際に、求める人材像が明確になると選択肢が広がります。例えば、特定の業界での豊富な経験や特定の資格を持った人物を探しているなら、業界特化型の求人サイトを利用すると良い結果が見込めます。ここでは、その業界に精通した経験者や資格保有者からの応募が多く見られます。
また、特定のスキルや経験を持つ人材を探している場合には、人材紹介サービスの利用を考えると良いでしょう。ここでは、経験者や有資格者といった即戦力となる人材が採用しやすい環境が整っています。
一方で、あらゆるスキルや職種の人材から選びたいときには、求人検索エンジンの利用が有効です。ここでは、職種やスキルに関わらず、多種多様な求職者からの応募が期待できます。
そして、自社に関心を持つ人材を採用したい場合には、自社の採用サイトを活用することが有効です。ここでは、企業に対して興味や関心を持った人材からの応募が多く見られます。
これらの選択肢を踏まえて、求める人材の年齢層や経験、資格の有無、未経験者の採用や即戦力としての採用など、あなたの企業が必要とする人材像によって最適な採用方法を選び、活用することが重要です。