Indeedで求人情報を掲載しているけれども、
「一向に応募が集まらない」
「期待していたとは異なる応募者ばかりが来る」
といった課題に直面している方は少なくないでしょう。
これらの問題の根本は、求人広告の作成方法に潜んでいることが多いのです。
Indeedでの求人応募を増やすための秘訣は、単に必要な情報を列挙するだけではなく、効果的に求人情報を伝えることが大切です。
今回の記事では、Indeedへの掲載前に押さえておきたいポイントから、効果的な求人情報の作成方法までを詳しく解説します。
この記事を読んで、Indeedからの求人応募を確実に増やすためのステップを理解してください。
- Indeedの基本的な知識と二つの掲載方法
Indeedには有料・無料の2つの掲載方法がある - Indeedでの求人掲載について知っておくべき重要なこと
Indeedでの求人掲載の注意点とやらないといけないこと
- Indeed掲載前に必ずチェックするポイント
(1)クローリングされるページを作成しているか
(2)Indeedに直接掲載してページ作成を行っているか?
(3)求人サイトへの出稿はしているか - 応募数を劇的に増やすために確実に押さえておくべき【5つの絶対必須項目】
(1)Indeedにはヒットしやすいタイトルがある
(2)実際の職務内容を具体的に詳しく書く
(3)必須と推奨のスキルを明確に分ける
(4)給与等の労働条件は法律にのっとった記載方法で
(5)募集要項やPR情報は求人理由を明らかにし、どんな会社かもわかるようにする - まとめ
Indeedの基本的な知識と二つの掲載方法
Indeedというのは、2004年に設立されたアメリカの企業で、その後リクルートに買収されリクルートの一部門として運営されています。この企業が提供するサービスは、世界60以上の国々や地域で、28種の言語に対応しています。毎月の利用者数はおよそ2億人とも言われ、その規模は世界最大級を誇ります。日本国内でも、その高い知名度から多くの人々に利用されている求人検索サイトとなっています。
Indeedには有料・無料の2つの掲載方法がある
Indeedのサービスには、有料と無料の2種類の掲載方法が存在します。それぞれ「スポンサー広告」と「オーガニック求人」と呼ばれており、機能や特性が異なっています。この記事では、それぞれの特性と利用のポイントを詳しく解説します。
(1)有料掲載(スポンサー広告)
スポンサー広告と呼ばれる有料掲載は、無料掲載と比較して掲載期間が長く、求職者の目に触れる機会が増えるという特徴があります。このため、求職者の間でより多くの露出を得られ、無料掲載に対してクリック数が約5倍になると言われています。これは、情報を多くの求職者に確実に見てもらえる可能性が高いということを示しています。
スポンサー広告は頻繁に求職者の検索結果に表示されるため、有効に候補者にアピールすることが可能です。「求人の充足を速やかに行いたい」や「採用コストをかけてでも、広告の見られる回数を増やしたい」といった採用のご要望に対して、有料掲載は非常に効果的な手段となります。
(2)無料掲載(オーガニック求人)
一方、オーガニック求人と称される無料掲載は、有料掲載と比べると表示回数は少なくなりますが、掲載初期には検索結果の上位に表示される特性があります。ただし、新規の求人が優先的に上位に表示される仕組みであるため、掲載から時間が経つと徐々に表示順位が下がり、アクセス数が減少します。
その結果、時間の経過と共に求人情報が他の新しい求人情報に埋もれてしまう可能性もあります。「できるだけコストを抑えて求人広告を出したい」「Indeedの使用感を試してみたい」といった採用のご要望に対しては、無料掲載が適しています。
Indeedでの求人掲載について知っておくべき重要なこと
Indeedでの求人掲載は、その効果を最大化するためには、Indeedの思考法を理解し、それに対応した掲載方法を学ぶことが重要です。
Indeedというプラットフォームは、求職者の利便性を最優先に考えて、日々サービス改良に取り組んでいます。その結果、Indeedが求職者に最適と判断した求人情報だけが、求職者が検索した際に優先的に表示されます。つまり、求職者が探している求人情報と一致しないと、表示される機会が減少します。
この文章で指摘しているポイントを理解し、それに基づいて求人情報を掲示するように努めることで、効果的な求人募集が実現できるでしょう。以下にその点を詳しく説明します。
Indeedでの求人掲載の注意点とやらないといけないこと
1)曖昧な内容は避ける
明瞭な判断力を持つ求職者は、不適切や曖昧な求人広告に対して応募する意思を持つことは少ないでしょう。そのような広告は、検索結果において制約を受ける可能性があります。
2)具体的な情報を提供する
広告のタイトルを、まるで名刺に記載される役職名のように、職種名をはっきりと示し、余計な情報や注目を引くためだけの文章は避けましょう。職務内容の欄には、求職者が検索する可能性のある詳細情報や、あなたが重要だと感じる詳細内容を記入しましょう。
3)自社と無関係な職務内容は避ける
Indeedにおける求人掲載は各企業の正式代表が提供可能な内容だけを記述すべきです。
4)実際の仕事内容のみを掲載する
Indeedは求人情報に特化した検索エンジンです。スパムや詐欺目的など、求人と無関係な掲載は求職者には表示されません。
5)Indeedのシステムを不適切に利用しない
Indeedでは、他の検索エンジンと同様に最新且つ関連性の高いコンテンツを表示する検索アルゴリズムを使用しています。短時間で再掲載したり、複数地点から投稿したりして露出度を上げようとする行為など、Indeedのシステムを不正に利用しようとする求人掲載は、通常の求人広告と同等の露出度を得ることができません。
6)真実性のある情報を提供する
求職者に対しては、就業先の所在地、職務内容、応募先企業が直接採用活動を行っているのか、それともリクルーターが代行しているのかなど、求人広告には真実のみを記載しましょう。
7)実際に採用する意図がある場合のみ利用する
Indeedは採用担当者にとって有用なツールです。しかし、求人広告を掲載する際には、現在実際に採用可能な職種に関する広告のみを掲載しましょう。未来の採用機会を予測して応募者の関心を引くことを目的とした広告はシステムの不適切な利用となります。
8)多様な候補者を検討する
Indeedの求人には特定の条件を満たす候補者に対しての制限もありますが、年齢、人種、性別、性的指向に関わらず、適格な候補者全てを検討可能です。
9)報酬の支払いは確実に、公正に
Indeed の求人広告は、時給や給与によって報酬が支払われるものであり、応募、面接、就業の際に候補者に追加の費用を負担させるものではありません。
10)応募手続きはシンプルかつ透明性を持って
求職者が応募手続きを開始する際に、複雑な手続きを強いることは避けましょう。
11)応募者のプライバシーを尊重する
応募者は、応募の受付や面接の日程など、一定の期間内に応募プロセスの進行状況について通知を必要とします。そして最も重要なことは、選考過程で知ることになる応募者の個人情報を安全に保護し、そのプライバシーを尊重することです。"
Indeed掲載前に必ずチェックするポイント
Indeedという求人プラットフォームで効果的な結果を得るためには、まず最初にIndeedへの掲載要件をクリアしておくことが重要です。
適切な要件を欠いてしまうと、求職者に対して自社の仕事の情報を伝えることは難しくなります。
以下に、Indeedに掲載するために必要なポイントをまとめています。これらの項目を確認し、適切に掲載できるように準備しましょう。
(1)クローリングされるページを作成しているか
「クローリング」とは、求人情報サイトIndeedの検索エンジンロボットが企業のウェブサイトや採用情報ページを読み込む行為を指します。
「クローリングされるページの作成」は、言い換えると「Indeedが読み込むことが可能なウェブページの設計」を意味します。
Indeedで検索結果に表示される企業のオリジナルの採用サイトやホームページの求人情報へのリンクは、Indeedによってクローリングが行われているページから派生します。
クローリングされるためには、ウェブページが一定の掲載基準を満たすことが必要です。
《Indeedに掲載するための必須条件》
・業務内容が詳しく記載されている
・応募の手続きが明確に記載されている
・各求人情報には独自のURLが設定されている
・1つの求人ページは1つの職種に対してのみ作成されている
Indeedのルールでは、1つの求人は「仕事内容×勤務地」で定義されます。
例えば、「営業職」の募集を大阪府と京都府の2つのエリアで行いたい場合、各エリア毎に異なるページを作成する必要があります。
(2)Indeedに直接掲載してページ作成を行っているか?
もしご自身の企業で、すでに求人ページを運用していない、または求人ページを作るのが難しいと感じている場合、Indeedのホームページにある求人広告掲載のリンクを使用して、直接自社の求人情報ページを作成することが可能です。
しかし、実際にページを作成してみると、文字が多くなりがちで、視覚的には少々寂しい印象を与える可能性があることに気づくでしょう。
このような状況では、たとえ多くのクリックを得たとしても、それが実際の応募につながる確率が低下するリスクが高まります。
そのため、求職者が見て応募したくなるような魅力的な求人ページを作成することを心掛けることが、企業として非常に重要です。
(3)求人サイトへの出稿はしているか
あなたの会社がこれまでに求人サイトを利用した経験をお持ちであれば、何も手続きをしていないにも関わらず、自社の求人情報がIndeed という求人サイトにも掲載されていることに気づいたことがあるかもしれません。
これはなぜかというと、求人情報を扱うメディア会社が、自社の求人サイトの効果を高め、掲載する企業の満足度を上げるために、Indeedの有料掲載スペースを購入しているからです。
しかしながら、もし貴社が自分で有料掲載を行いたいと考えているなら、既に求人サイトにある原稿をそのまま使って応募先のWebページを作成することはできません。
そんな時には、自社の採用ページを新たに作成するか、またはIndeedに直接情報を送って専用のページを作るという方法があります。このような手続きを経ることで、より自社の求人情報を効果的に伝えることが可能になります。
応募数を劇的に増やすために確実に押さえておくべき【5つの絶対必須項目】
今までに、Indeedへの求人広告掲載に必要な基本的な事項をご紹介してきました。しかし、今回はより具体的に、効果的に求人応募数を伸ばすための求人広告の作成テクニックをお伝えします。
《5つの必須項目》
(1)タイトル(職種名)
(2)職務内容
(3)必要なスキルセット
(4)報酬やその他の労働条件
(5)募集詳細や企業のPR情報
ほとんどの企業がこれら5つの項目を記載していますが、全てを記載していても、必ずしも反応が得られるわけではありません。
Indeedで求人応募数を増やすためには、単にすべての項目を埋めるだけではなく、求職者にとって意義深く有用な情報を提供するために工夫を凝らすことが重要です。
どのように各項目を記載すべきなのか、また、効果的な求人広告の作成の秘訣について見ていきましょう。
(1)Indeedにはヒットしやすいタイトルがある
Indeedで求人情報を検索する際の結果ページには、各職種のタイトルが明示されます。このタイトルを最適化することで、求職者にとって理解しやすく、また検索にヒットしやすい情報を提供することが可能となります。
職種名だけを記載するのではなく、「介護職」であれば「老人ホームの介護職」のように、業界カテゴリと職種名を組み合わせて記載することをおすすめします。これにより、求職者がどの業界でどのような職種を探しているか、一目で理解できます。
しかし、注意が必要なのが社内でのみ用いられる特殊な用語の使用です。これらの用語は、求人情報を閲覧する求職者にとっては理解が困難であり、逆に混乱を招く可能性があります。なるべく一般的で、その業界であれば求職者が理解できるような表現を用いることが重要です。
以下に、良い例と悪い例をご紹介します。
<div style="background-image:linear-gradient(#f7fbfc,#d9edf2,#add9e4);
background-color:#60FAC5; padding:10px; width: 1000px;margin:auto;
border-radius: 10px;border: 2px dotted #333333; box-shadow: 5px 5px 5px #AAA;"><良い例>
・「コピー機などOA機器の営業社員」
・「デジカメ製造検査装置の機械設計」
・「JAVA言語を使ったシステムエンジニア」
・「金融関係のコールセンター」
・「焼肉屋の調理・接客スタッフ」
これらは業界と職種が明確に記載され、求職者がイメージしやすい表現となっています。
<悪い例>
・「営業 正社員」
・「システムエンジニア」
・「20代の女性活躍中!未経験OK」
・「コールセンター」
・「店長候補募集中」
・「その他事務スタッフ」
これらは職種のみが記載されている、または曖昧な表現となっており、求職者にとって具体的なイメージを持ちづらいです。求人情報のタイトルは、求職者に対する第一印象を左右します。そのため、具体的で分かりやすい表現を心がけましょう。
(2)実際の職務内容を具体的に詳しく書く
あなたが提供する職種の説明は、求職者が具体的に仕事を理解できるように、実際に行う仕事内容を丁寧に記述することを推奨します。
詳細に記述することで、求職者は自分がどの職種で、どの商品やサービスに関与するのかをイメージしやすくなります。何をするのか明確でないと、求職者は仕事内容を具体的にイメージすることが難しくなるため、実際に行う仕事内容を具体的に書くことが重要です。
具体的に仕事の内容を記述するときは、その仕事がどのように進行するかを詳細に説明し、期待される結果を明示することが望ましいです。
<div style="background-image:linear-gradient(#f7fbfc,#d9edf2,#add9e4);
background-color:#eeffff; padding:10px; width: 1000px;margin:auto;
border-radius: 10px;border: 2px dotted #333333; box-shadow: 5px 5px 5px #AAA;"><良い例>
あなたは、我々と契約を結んだお客様の専任アカウントプランナーとして活動します。あなたの役割は以下のようになります:
■Yahoo! / Google / Indeed / DSPなどのインターネット広告の提案、戦略立案
■Google アナリティクスを中心としたWeb解析、レポーティング
【具体的な業務フロー】
■お客様のニーズや課題をヒアリングし、目標策定
■各種インターネット広告メディアを選定し、予算決定
■バナーなどのクリエイティブをデザイナーへ作成依頼
■インターネット広告運用の専任スタッフへ依頼
■広告配信をしながら、効果検証を行い、強化点と改善点の提案
<悪い例>
あなたの役割は、インターネットを活用したクライアントの集客をサポートすることです。
具体的には、クライアント企業のビジネスゴールを達成するためにプランナーと協力し、戦略を立案し、広告などの運用を行います。
あなたのWEB広告の運用経験を活かして、自由な発想で施策を成功に導いてください。
(3)必須と推奨のスキルを明確に分ける
採用プロセスにおいて、求職者とのミスマッチを避けるためには、どのスキルが必須で、どのスキルが推奨されるかを明確にすることが大切です。
具体的には、どのようなスキルが要求されるのかを理解するためには、職場の意見をきちんと収集し理解することが重要となります。
《スキル作成のための必要な情報》
・何のスキルが必要なのか
・どのような業務を行ってもらいたいのか
・どのような人材が不在で困っているのか
必須スキルや推奨スキルがはっきりしない場合は、それらを整理し直す必要があります。
求職者が行う予定の業務フローを明確にし、必要なスキルを列挙し、さらには、教育できる内容と教育できない内容を整理しましょう。
その結果、求職者に必要とされるスキルや推奨されるスキル、経験等が明らかになり、現在求めている人材像が理解できます。
<良い例>
【必要な経験・スキル】
・インターネット広告アカウントプランナーの実務経験が2年以上
・Google アナリティクスの基本的な操作
・WordやExcelなどの基本的なPCスキル
【推奨するスキル(無くても大丈夫!でも、あれば嬉しいです)】
・コミュニケーション能力
・論理的思考力、問題解決力
・Google AdWords 認定資格
・Google アナリティクス個人認定資格
・ウェブ解析士
<悪い例>
【歓迎スキル】
・コーディング経験者
・WEB広告やコーポレートサイトの制作に興味がある方
・HTML・CSSコーディング業務の経験がある方
・Flash、Dreamweaver、Illustrator、Photoshopが使える方
・新しいことにチャレンジすることが好きで、常に前向きな思考をお持ちの方
※実務経験がない方も応相談。未経験者を採用した実績あり
(4)給与等の労働条件は法律にのっとった記載方法で
職業安定法に基づき、求人票には必ず記述すべき要件が設けられています。
《絶対に記述しなければならない6つの要素》
1.業務についての詳細な説明
2.労働契約の有効期間
3.勤務地
4.労働時間、休憩時間、休日、および超過労働の有無
5.賃金の総額
6.各種社会保険(健康、年金、労災、雇用)の適用に関する情報
これらの要素を基にした求人票の記述例を以下に示します。
◆典型的な求人票の記入例
業務内容
一般事務
契約期間
期間の指定なし
試用期間
試用期間あり(3カ月)
就業場所
本社(大阪府大阪市中央区1−1−1)
就業時間
9:00~17:00
休憩時間
12:00~13:00
休日
土日、祝日
時間外労働
あり(月平均15時間)
賃金
月給20万円(ただし、試用期間中は月給18万円) ※残業代は別途支給
加入保険
雇用保険、労災保険、年金保険、健康保険
募集者
ABC株式会社
雇用形態
正社員
引用元:厚生労働省・都道府県労働局「労働者を募集する企業の皆様へ」
これらの項目以外にも、求人票作成には注意が必要な項目や禁止されている記載など、多くのルールが存在します。
求人票の表現のポイントやNG表現の詳細については、下記リンクから詳しくご覧いただけます【採用成功の秘訣:求人票の表現のポイントとNG表現の押さえ方】https://recdeza.jp/blog/recuit10/
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background-color:#eeffff; padding:10px; width: 1000px;margin:auto;
border-radius: 10px;border: 2px dotted #333333; box-shadow: 5px 5px 5px #AAA;">合わせて読みたいコラムはこちら
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